瞑想のベンチにやまぬ木の葉雨
瞑想のベンチにやまぬ木の葉雨 みのる
俳句では木の葉が散る様子を木の葉雨、木の葉時雨と形容する。小春日和の中で紅葉がほろほろと散る…という穏やかな風情とはまた少し違って一吹きの風によっていっときぱらぱらと雨のように木の葉が降るというようなやや寂しげな様子をいう。
また木の葉時雨の方は、はらりと来たかと気づくと俄に降りだしいつの間にかまた止んでいる…というような、まさしく時雨に似た降り方をいうのである。
侘び寂びの世界を解し得ないひとには一見どれも同じような情景、風景にしか映らないかもしれないけれどその微妙な違いを感じ取り、自身の思いと重ね合わせて詠うのが俳句の心なのです。
ほうとうに人の心に響く詩というのは知識や理窟、テクニックや美辞麗句によるのではなくエゴや見栄を捨てて赤裸々な自分をさらけ出す心の叫びであり、つぶやきなのです。
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