四時随順

エッセイブログ / やまだみのる

  • 猫の目のごとくに冬日ひろがりぬ

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    猫の目のごとくに冬日ひろがりぬ  みのる

    昭和25年、私が小学1年生のころ「たま」と名づけた茶トラ猫を飼っていた。

    野良の子猫が屋根から降りられなくなって鳴いているのを見つけたので、近所のおじさんに頼んで梯子で助けてもらったのだ。

    これが「たま」との出会いであった。

    両親に姉二人兄一人と末っ子の私の6人家族、戦後の貧しい生活の中で兵隊経験のある厳格な父がなぜ仔猫を飼うことを許してくれたのかはよく覚えていない。

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