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エッセイブログ / やまだみのる

枯蟷螂睨むまなこはエメラルド

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枯蟷螂睨むまなこはエメラルド  みのる

ゴキブリだけはどうしても好きになれないけれど、昆虫類は大好き。

小学生の頃、蚕を飼って毎日桑の葉を与えて世話をしたり柑橘類の葉に見つけた揚羽蝶の幼虫を育てたりしたのが懐かしい。絶滅を危惧されているゲンゴロウやタガメも健在だった。彼らの生涯はとても短いけれど環境や生存競争と戦いながらその日その日を健気に生きている。こんな小さな命をも神が創造し生かされているのだと思うと命の尊厳を深く深く思う。

『捕らえた昆虫は大切に飼育するか、それができないのなら逃してあげなさい。』

と、大親友だった理科の先生が命の大切さを教えてくれた。教会学校ではクリスマスになると子どもたちと一緒に「よかった探し」をして感謝することを学ぶ。幼いころに学んだこれらの教訓は、将来の人格形成や人生観に大きく影響するはずだ。現在の若い世代の人がいとも簡単に自らの命を絶ってしまうニュースを聞くと虚しく悲しくなる。

知識を詰め込む教育も大切だと思うけれど生命の尊さとか自然や芸術を愛するこころなど本物の価値観や人生を左右するような学び、幼いころでないとできない教育に力を入れてほしいと切に願う。知識の勉強は大人になってからでも、たとい年老いてからでもいくらでもできるのだから…

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