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エッセイブログ / やまだみのる

緋襷に白壁鎧ふ蔦紅葉

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緋襷に白壁鎧ふ蔦紅葉  みのる

真赤に燃える楓紅葉や大銀杏の黄落も美しいですが私は楚々とした蔦紅葉のほうが好みです。彼らは自由奔放に蔓を伸ばしてなぞへを覆ったり、野面積みや大木を攀じ登っていきます。

廃屋を鎧ったり盤石をがんじがらみに拘束したり石仏の裳裾になったり、さまざまな題材の脇役として血の通わない無表情なそれらに命を通わせます。庭紅葉ような華麗さはありませんが決して自己主張しない素朴な蔦紅葉の存在がたまらなく愛おしいのです。

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