四時随順

俳句とエッセイ / やまだみのる

手花火のこれからといふ玉落つる

手花火

手花火のこれからといふ玉落つる  みのる

豪快な打ち揚げ花火の音を聞くと血が騒ぐという人もいますが、ぼくは小さな線香花火に郷愁を感じます。

行水から上がると鼻の頭に天花粉を塗られ家族みんなで花火を楽しむのである。ぱちぱち爆ぜる火の粉が怖くて小さな手がおどおど震える。

それを包むようにして励ましてくれた温かい母の手の感触を今も覚えている。

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