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無為といふ至福の時間日向ぼこ
無為といふ至福の時間日向ぼこ みのる
星野富弘さんの詩には不思議な癒やしの力があると思う。私たちは若くして身体的に大きな障害を背負われた星野さんの境遇を知っている。そういう先入観で詩を鑑賞するからだらだろうか。いや、そうではないと思う。
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枯蟷螂睨むまなこはエメラルド
枯蟷螂睨むまなこはエメラルド みのる
ゴキブリだけはどうしても好きになれないけれど、昆虫類は大好き。
小学生の頃、蚕を飼って毎日桑の葉を与えて世話をしたり柑橘類の葉に見つけた揚羽蝶の幼虫を育てたりしたのが懐かしい。絶滅を危惧されているゲンゴロウやタガメも健在だった。彼らの生涯はとても短いけれど環境や生存競争と戦いながらその日その日を健気に生きている。こんな小さな命をも神が創造し生かされているのだと思うと命の尊厳を深く深く思う。
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万歳をして黄落を浴びる子ら
万歳をして黄落を浴びる子ら みのる
いつごろからだったろうか、何となく大人の人付き合いが苦手だと感じるようになった。でも、幼い子供たちは大好き。声をかけるとすぐに反応してくれるしお喋りしていると心の中が浄化されていくようなそんな気持ちがする。そして何よりも子どもたちの好奇心や疑問は素敵なヒントを授けてくれる。
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天降る日に千手を翳す大枯木
天降る日に千手を翳す大枯木 みのる
昨日は、高砂の尾上聖愛教会で毎月開催している落穂句会の納め句会だった。いつもの市ノ池公園へ移動する前にとなりの鹿島神社を訪ねた。ちょうど朔日詣の日にあたり寒い朝だったけれどとても賑わっていた。
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短日や滲みて点る信号機
短日や滲みて点る信号機 みのる
阪急電車の技術者として永年勤め定年後はや15年が経とうとしている。主に建築関係の仕事だったから、いろいろな部署でさまざまな建設作業に携わった。なかでももっとも印象深いのは阪神淡路大震災の復興のために昼夜を分かたず奔走した日々のことだ。
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