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ニタ三筋トラピスチヌの冬菜畑
ニタ三筋トラピスチヌの冬菜畑 みのる
今年も定例句会で宝塚黙想の家の広いお庭を吟行した。昨年もここのお庭を吟行したのだけれど同行していたメンバーのひかりさんが突然 『満天さ〜ん!』と大きな声を出されたので黙想の家のシスターがとびだしてこられ。
『静かに!!』
とお目玉。平身低頭お詫びしたエピソードが懐かし思い出。
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ゆくりなき真澄の空や枯木宿
ゆくりなき真澄の空や枯木宿 みのる
夜の雨もあがり、今朝はまた抜けるような青空が戻ってきた。我が家(みのる庵)はシンボルツリーのアオダモがすっかり葉を落とし年が明けて芽吹きの三月を迎えるまでは枯木の宿と化す。
“これから老後の生活になるのに…”
と家族に反対されたけれどどうしても雑木の庭に改造したくて定年のご褒美ということで永年の夢が叶った。
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新幹線迅し枯野をニタ分けに
新幹線迅し枯野をニタ分けに みのる
いまから三百数十年まえ、俳聖芭蕉は、『旅に病んで夢は枯野をかけ廻る』と詠んでいます。命を賭して旅し諸国を行脚した芭蕉翁や西行法師の時代に思いを馳せると、まさしく「隔世の感」と言わざるを得ません。
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落葉掃く寒山拾得子の気分
落葉掃く寒山拾得子の気分 みのる
今日は温かい小春日和になったのでみのる庵の狭庭の落葉掻きをした。しばらく留守にしていたり雨が降ったりで、バードバスの中も堆く落葉が…
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土に帰す花柊のこぼれかな
土に帰す花柊のこぼれかな みのる
暖かい冬の日に誘われて外に出てみると庭隅の柊の花は早や散りそめていて、その足下の土を白く染めている。うち屈んで近づくとこぼれ花のほのかな香りが伝わってきて心地よい。
私たちの肉体もやがては朽ちて土に帰っていくことと思うけれど、召しのあるその時までキリストのよき香りを放つものでありたいと願う。