四時随順

エッセイブログ / やまだみのる

  • 落葉掃く寒山拾得子の気分

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    落葉掃く寒山拾得子の気分  みのる

    今日は温かい小春日和になったのでみのる庵の狭庭の落葉掻きをした。しばらく留守にしていたり雨が降ったりで、バードバスの中も堆く落葉が…

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  • 先師恋ふ勿忘草に思ひよせ

    勿忘草

    先師恋ふ勿忘草に思ひよせ  みのる

    毎年4月になると、みのる庵のお庭のあちらこちらに勿忘草が咲きます。一年草なのですがこぼれ種で生えてくるのです。

    みのるの恩師である小路紫峡先生(俳誌ひいらぎ主宰)が帰天されたのは2016年4月9日でした。

    実はその2ヶ月前の2月1日付で先生からの最後のお手紙が届いていたのです。結果的に遺言となったその手紙には、

    ペンネームでもいいのであなたも投句なさい

    という温かいお言葉が記されていました。

    もとよりそんな勇気はありませんでしたが、改めて紫峡先生の寛大さを覚えて胸が熱くなりました。

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  • 福音の使ひのごとく初蝶来

    初蝶

    福音の使ひのごとく初蝶来  みのる

    春先になって最初にあらわれる蝶を初蝶という。

    小さくて力弱く群を作らずにただ一匹で舞う姿は、春の訪れを知らせてくれる使者のようだ。

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  • 天狗杉武者震ひして雪落とす

    雪解

    天狗杉武者震ひして雪落とす  みのる

    雪解水がちょろちょろ山道を走り始めると春の到来である。日射しは明るく万象が蘇ったように輝いて見える。ほころび始めた雪間からは、ものの芽が顔を出し、総身に雪を被いて立ち往生したかのような大樹も

    「生きておるぞ!」

    とばかりに自己主張して震える。生きとし生けるものの全てが復活の春を賛美し始める。

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  • 室咲と窓際族にさす日かな

    室咲

    室咲と窓際族にさす日かな  みのる

    花の少ない冬の間は温室で育てられた室咲が花舗を飾ります。

    「新しく預金口座を開設すると花鉢をプレゼントします」

    という銀行のキャンペーンを見かけたので、早速木瓜の花の小鉢をもらってきて事務 所の窓辺に置いた。天恵の陽射しに応えて次々と咲き続け、しばらくの間慰めてくれた。ぼくも頑張らねば・・・

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