四時随順

エッセイブログ / やまだみのる

  • 緋襷に白壁鎧ふ蔦紅葉

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    緋襷に白壁鎧ふ蔦紅葉  みのる

    真赤に燃える楓紅葉や大銀杏の黄落も美しいですが私は楚々とした蔦紅葉のほうが好みです。彼らは自由奔放に蔓を伸ばしてなぞへを覆ったり、野面積みや大木を攀じ登っていきます。

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  • 方丈の甍へ挿頭す照紅葉

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    方丈の甍へ挿頭す照紅葉  みのる

    兵庫県三木市にある伽耶院は、私の秘蔵スポットです。

    大化年間(7世紀半ごろ)、法道仙人が毘沙門天のおつげによって創建したという神秘的なお寺。本堂、多宝塔、三坂明神社本殿、木造毘沙門天立像はいずれも国の重要文化財になっています。

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  • 石蕗日和虻の翅音のハーモニー

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    石蕗日和虻の翅音のハーモニー  みのる

    我が家(みのる庵)の庭はいま石蕗の花が真っ盛り。庭隅のあちこちで冬日差しを集めては虻たちを誘惑しています。特に石蕗が好きということではないのですが、勝手に穂綿がとんで庭のあちこちに芽を出し、二年目には花を挙げはじめます。常緑で冬も葉が青々としているので落葉樹がメインのみのる庵の庭には、冬の間の空疎感を補ってくれる名脇役なのです。

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  • 団栗で作る小トトロ大トトロ

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    団栗で作る小トトロ大トトロ  みのる

    9月の下旬、いつものように施設の母を見舞うために帰省した折に、少し時間があいたので広島緑化植物園へ出かけました。レストハウスでコーヒーを頂いたあと裏庭へ出てみるとボランティアの方々が子どもたちのためのクラフト教室をしておられたので覗いてみました。団栗で弥次郎兵衛やキャラクターを作ったりされていて、とても楽しそう。

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  • 元気出せ勇気出せよと紅葉燃ゆ

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    元気出せ勇気出せよと紅葉燃ゆ  みのる

    日に映えて炎のように燃えている紅葉の樹下に佇んでいると、落葉樹の四季は人の生涯の縮図のようだとふと思う。

    復活の春を告げる芽吹きは新しい生命の誕生だし、新緑から若葉、青葉と変化してく様子は少年期、青年期、壮年期である。そこからは厳しい夏の暑さや台風などの激しい風雨とも戦いながら生き伸びなければならない。

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