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エッセイブログ / やまだみのる

短日や滲みて点る信号機

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短日や滲みて点る信号機  みのる

阪急電車の技術者として永年勤め定年後はや15年が経とうとしている。主に建築関係の仕事だったから、いろいろな部署でさまざまな建設作業に携わった。なかでももっとも印象深いのは阪神淡路大震災の復興のために昼夜を分かたず奔走した日々のことだ。

余震に尻込みしていたら仕事にならないので危険は承知で壊れそうなビルの中にも入っていったし、作業中に突然大きな余震が来てホームの柱に抱きついて耐えたことも懐かしい。

今日のこの写真は嵯峨野に吟行に行った帰りの十三駅、毎時ジャストの時間に三線(京都線、宝塚線、神戸線)の特急、急行が同時に梅田駅を出発するので十三駅のホーム端に立っているとこの風景が見られる。吟行疲れを覚えながらなつかしく眺めていると永年の勤務中のつらかったこと、うれしかったこと、さまざまなシーンが走馬灯のように浮かんでくる。

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