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エッセイブログ / やまだみのる

絵屏風のごと錦せる遠峰かな

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絵屏風のごと錦せる遠峰かな  みのる

広島の波出石品女さんをお訪ねしたときに阿波野青畝先生の愉しい逸話をお聞きしました。

穏やかな吟行日和に恵まれたある日、同行されていた奥様に『こんな句ができたよ』とお見せになられたそうです。その句には蝶々が詠みこまれていたようで、奥様が

『蝶々なんか飛んでいないでしょ』

と言われたそうですが、つかさず青畝先生が、

『じい〜とよく見てみ、蝶々が飛んでいるように見えんか?』

とおっしゃったというのです。静かに風景を眺めながら心を通わせておられた青畝先生には楽しそうに蝶々が遊んている様子がまなうらに浮かんだのです。俳句の目を養うことの大切さを覚えさされるお話ですね。

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